ザ バーン オブ コロンビア ヴァレー
The Burn of Columbia Valley AVA
ワシントン州中南部、ホース・ヘブン・ヒルズの西に位置するバーン・オブ・コロンビア・ヴァレーAVAは、温暖な産地でありながら、この地域特有の風の影響により、冷涼な産地のように機能している。
主要な2つの特徴
・ 温暖な産地だが、冷涼な産地のように機能している。
・コロンビア・ヴァレーの他の多くの地域よりも降水量が多い。
位置:ワシントン州中南部
認定:2021年
総面積:約6,827 ha ( 16,870 acres)
ブドウ栽培面積:約607ha (1,500 acre)
主要品種:カベルネ・ソーヴィニヨン
土壌:シルトと砂質ローム混じりの細かい砂
平均年間降水量:約20~23cm (8~9 in.)
ザ バーン オブ コロンビア ヴァレーは、ワシントン州中南部に位置し、ホース・ヘヴン・ヒルズの西側に広がっています。この三角形の産地は、コロンビア・ヴァレーAVAの中に完全に含まれています。
”ザ・バーン”という名前の由来ははっきりしていませんが、100年以上前からこの地域を指す名称として使われてきました。
ザ・バーンは温暖なAVAですが、いくつかの点で冷涼な産地に似ています。ザ・バーンの平均生育日数は2,763度日で、周辺の多くの地域より若干暖かいです。これはコロンビア・ヴァレー全体の平均をわずかに上回っています。また、ザ・バーンは長い生育期を通じて熱を蓄積する特徴があります。
しかし、コロンビア・ゴージュに近いため、断続的に風が吹きます。この風により、生育期が遅れ、樹冠や果粒の大きさが小さくなります。その結果、実際の気候条件よりも冷涼なAVAのように機能し、収穫期は遅くなります。
ザ・バーンはやや降水量が多い地域でもあり、コロンビア・ヴァレーの年間平均降水量が約15~20cmであるのに対し、約22.3cmとなっています。
土壌は、大部分がワラワラシルトロームです。この土壌は、周辺地域と比較してやや重く、保水力が高いのが特徴です。
最後に、このAVAには明確な地形的特徴があります。AVAの境界の一部を形成するコロンビア川の上にほぼ南東向きの丘陵地帯が広がっている事です。この丘陵地帯の勾配は緩やかで、平均7%強です。
ザ・バーンは若い栽培地域で、ほぼすべての栽培面積が2015年以降に植樹されたものです。ただし、一部の植樹は2002年まで遡ります。主に栽培されている品種はカベルネ・ソーヴィニヨンです。