ピュージェット サウンド
Puget Sound AVA
ピュージェット・サウンドAVAは現在、カスケード山脈の西側に位置するワシントン州唯一のAVAで、州内で最も冷涼で湿潤な栽培地域となっています。
主要な2つの特徴
・現在、カスケード山脈の西に位置するワシントン州唯一の生産地。
・気候が根本的に他AVAとは異なり、栽培品種も大きく異なる。
位置:ワシントン州北西部
認定:1995年
総面積:約22,00万 ha (5,500万 acres)
ブドウ栽培面積:49 ha (121 acre)
主要品種:ピノ・ノワール、マデリーヌ・アンジュヴァイン、シーゲルレーベ
土壌:氷河期の硬盤の上に砂利混じりの砂質壌土
平均年間降水量:約38~152cm (15~60 in.)
ピュージェット・サウンドは、ワシントン州北西部に位置しています。この地域は、コロンビア・ヴァレーの外にある数少ないワシントン州のAVAのひとつです。
この地域全体に広がる水域にちなんで名付けられたピュージェット・サウンドは、カスケード山脈の西側に位置するワシントン州唯一のAVAという特別な特徴を持っています。このAVAは広大な範囲をカバーしており、北はカナダ国境から南は州都オリンピアを含むシアトルまで、さらには多くの島々も含まれています。
ピュージェット・サウンドは、その立地条件から、ワシントン州の栽培地としては特異な、温暖な海洋性気候に属しています。対照的に、カスケード山脈の東側にあるワシントン州の栽培地域は、乾燥または半乾燥の大陸性気候です。そのため、ピュージェット・サウンドは、ワシントン州で最も冷涼で降雨の多い栽培地域となっています。
この地域は、年間38cmから152cmの降水量に恵まれ、特に11月から4月にかけて雨が多い一方、夏は温暖で乾燥しています。砂漠気候の州東部とは異なり、降水量が多いため、この地域のブドウ畑の大半は乾燥農業(ドライ・ファーミング)が可能です。
冷涼気候のブドウが主流で、ピノ・ノワールが最も多く栽培され、リースリングがそれに続きます。また、マデリーヌ・アンジュヴァイン、ミュラー・トゥルガウ、リージェント、シーゲルレーベなど、他の州では見られない品種も栽培されています。